50%のYESマン

50%のYESマンになろう

論理思考を身に付けたいのであれば、とにかく人の話は聴いたほうがいい。

↑ 上の文章で重要なのは「聴いたほうがいい」だ!
人の話を「聞く」のではなく「聴く」のだ。

「聞く」と「聴く」の違いが分からない奴はさっそく辞書で調べろ。

人の話を聴いていると、自分と違う意見が出てくることがあるだろう。
(そんなことは無いという奴は自分の考えを持たないアホか、人の話を聴かないアホのどちらかだ)

そういう場合、例え相手が上司だろうが社長だろうが「はい、そうです」で終了してはイカン。
とはいえ、端から否定するのもイカン。

相手が上司ならば当然だが、相手が部下だからといって、いきなり否定していては
論理思考は身に付かない。

まずは「さすが」「なるほど」と言って、一度は受け入れるんだ。
そして、その後で、

 「しかし、☆☆☆ なので △△△ はどうでしょうか?」

と相手に聞き返す。すなわち半分だけ YESマンになるのだ。

ちなみに、坂本龍馬ならば、こう言うに違いない、

「おまんの言うことが正しいかもしれんのぉ、けんど、☆☆☆ がやき △△△ じゃいか?」

坂本龍馬の写真

(龍馬の場合、「△△△ ぜよ!」と言いそうな気がするが、ここではあえて
 「△△△ じゃいか?」という疑問形に置き換えた・・・)

ここで重要なのは2点ある。

  1. 「☆☆☆ なので」と言って自分の意見の論拠を示すこと。
  2. 「どうでしょうか?」といって自分の意見に対する意見を相手に求めること。

1の「自分の意見の論拠を示す」は論理思考において最も重要なことだ。
根拠のない意見は誰も受け付けてくれない。

例えば、上司が

「この商品は10,000円で売り出そう」

と言った際、

「9,800円で売り出した方がいいですよ。」

と答えれば、「なんでやねん!」と言われて終了だ。
だが、

「9,800円にすれば、一桁分安く見えることで、その分買い手も増えるのではないでしょうか?
買い手が増えれば、1つ200円分の損失も十分補えると思うのですが、いかがでしょうか?」

と、根拠を明確に示せば相手も「なるほど」と言ってくれるはずだ。

そして、2の「意見を相手に求める」ことも重要だ、
上記の例で、

「9,800円にすれば、一桁分安く見えることで、その分買い手も増えるのではないでしょうか?
買い手が増えれば、1つ200円分の損失も十分補えると思いますよ。」

と言った場合、おそらく相手はイラッとする。
「思いますよ」と断定してしまうと、それは「お前の意見より、俺の意見のほうが優れてるぞ」と
断定してるのと同じことだからだ。

だが、相手にも意見を求めれば、相手もその意見に対して考えを巡らし対話が続いていく。
このような対話を続けることができるようになれば論理思考は徐々に完成へと近づいていくだろう。